Foghat at last

1982年のラスト・アルバム「Zigzag Walk」

英国のNW系バンドがチャートを席巻していたこの時期、もうこういう音に対する需要はどんどん少なくなってきてようで、最後もどっち付かずのこのアルバムを出して長いようで短いFoghatの活動はとりあえず終わることになりました。
今回の再発でも例えばStone BlueとZigzag Walkの値段が同じというのは納得いかないですね。Stone Blueが2,500円ならこっちは500円くらいでもいいと思います。
 
そして、このアルバムを最後にBeasvilleを離れ、レコード会社との契約は打ち切り、ツアーで、いわゆる営業バンドとして活動をはじめます。が、結局それもうまくいかず、1985年にはすべての活動を停止してしまいます。
(正式に解散を発表したのは1990年。逆にいうと、それまでの数年間、僕も含めたファン達は、いつもFoghatのニュースや新アルバムの噂をチェックし待ち続けていたのです)

さらに1985年から1990年まで、ドラムのロジャー・アールがFoghatの名前を借りてロードに出ていました。
Eric CartwrightとCraig MacGragorも一緒だったので、まぁ最後期とあまり違わない音を出していたのだろうと思いますが、Lonesome DaveのいないFoghatをFoghatと認める訳には行かないというのが正直な心情です。

同じ時期、Lonesome Daveは元モリー・ハチェットなど若手ミュージシャンとバンドを組み、クラブ回りなどをしていたようですが...

1990年になるとLonesome Daveの方もFoghatという名前を名乗ります。したがって、1990年から1993年にかけて、米国内にはFoghatという名のバンドが2つ存在したことになります。
ひとつはRoger EarlのFoghat。創業者が辞めた老舗旅館を堅実に守った番頭さんのバンド。
もうひとつはLonesome DaveのFoghat。自分が創業した旅館をいったん辞めるも夢捨てきれず、同じ看板で新たに創業したバンドというところでしょうか。

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