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7月, 2008の投稿を表示しています

Dennis Wilson

待望のデニス・ウィルソン「Pacific Ocean Blue」のCDが到着。 いや、これは嬉しい。聴きまくっています。既に3回くらい聴いた(笑 CD2枚組で、1枚目はPacific Ocean Blueにボーナストラックを追加したもの。 2枚目はその時のアウトテイクと彼の2ndソロとして企画していた「Bambu」用に録音されたもの。幻のBambuが蘇ったわけでして、なんかBB5の「Smile」みたいなものですかね。 Pacificの方はデニスの名曲、名演、名唱が再びたっぷり聴けるようになったので誠に嬉しい。 問題の2枚目、Bambuの方。これは想像以上に良いです。当時ちゃんとリリースしていれば(というかそれ以前に完成していれば)相当な話題になっただろうし、デニス・ウィルソンも正当な評価をしてもらえたんじゃないでしょうか。なんでこれを「コマーシャルじゃない」と判断したんだろうな、レコード会社は。 具体的な音としては、バン・ダイク・パークスとかLA周辺の連中をかき集め、ニルソンの「プッシー・キャット」みたいなゴージャスなサウンドに仕立てたところにデニスのハスキーボイスが絡み、かつ曲も最高。 70年代後半から80年代初頭にかけてのロサンジェルス一帯の爛れたデカダンスな雰囲気を音にしたようなものですね。 だいたいデニス自身、60年代後半からメチャクチャな人生を送っていて、チャールズ・マンソン一派との関わりとか、アル中問題とか、節操のない女性関係とか、LA/西海岸の表の面よりもダークサイドの方を代表する暮らしをしていたので、結果としてこのような音になったのでしょうね。 でも音楽に関する才能はもう天才としか言いようがないです。こんなにロマンチックな曲がかけ、ナイーブな歌詞を書き、あんな声なのに誰にも歌えないように美しく歌う。 一度デニスの人生を知り、彼の音楽を聴いてしまうとその魅力から逃れようがないのでは。 下に紹介するルイス・シャイナーの「グリンプス」。シャイナーはサイバーパンクなSF小説を書くのですが、どれも男の子にとってはかなりロマンティック。 このSF小説はタイムトリップしてドアーズやジミヘンやブライアン・ウィルソンのアルバム制作を手伝うというストーリーなのですが、ブライアン・ウィルソンの場面でデニスがちょこっと描かれています。それがもうデニスの人となりを知っているか

Dream Of Life

パティに関連してもう一つ。 今年(2008年)のサンダンスで話題だった、写真家Steven Sebringが撮ったパティのドキュメンタリー映画「Dream Of Life」。これまで各地の映画祭を回っていましたが、とうとう先週スウェーデンで一般公開が始まり、さらに来月はNYCを皮切りに北米でも一般公開開始です。 まぁ普通の映画館でかけるような映画ではないので見られる場所は限られてしまうんですが、そのうち日本でも上映して欲しいですね。 ライブ風景もあり、昔のエイモス・ポーあたりが撮ったと思われるプライベート風景、そしてインタビューなど、パティがどんなに重要な人なのか判っているファンにとっては必見の映画かと思います。 レニー・ケイやオリバー・レイなどバンドメンバーの他に、フィリップ・グラス、(レッチリの)フリー、トム・バーライン、サム・シェパードなども出ているらしいです。

The Coral Sea

マイブラのケビン・シールズのもう1枚はパティ・スミスのライブパフォーマンスのバックを務めた「The Coral Sear」 これは日本でも既に発売されています。 パティ・スミスが2005年と2006年にロンドンで行なったポエトリー・リーディングのパフォーマンスのバッキングをケビン・シールズが務め、その後のリミックまでも手がけた、ほぼ17年振りのフル・アルバム。 音の方はいろんなレビューを読んでみましたがよく判りません。たぶんケビン・シールズらしい音響を持った演奏らしいのですが。ただ2005年のパフォーマンスと2006年のそれとではかなり異なったアプローチでバッキングしている模様。 これはもう聴いてみるしかないですね。 またパティの方はかつて恋人であり同志でもあったロバート・メイプルソープを偲んだ詩集「The Coral Sea」の朗読。 パティのライブを経験した人は判ると思いますが単なる朗読ではないロックな朗読です。 彼女の場合、別にバックが誰であろうがパフォーマンスのクオリティが変わることはないのですが、今回はバックがバックですから普段以上のものが期待できそう。 あと問題はやはり朗読という点ですね。さすがに1時間以上のCDが2枚ですから、よほど英会話に堪能でないと追いつけないかも。パティのお友達にジム・キャロルというロッカー/詩人がいて、ボクはこの人のポエトリー・リーディングの音源をいくつか持っているのですが、さすがに辛い。 できれば詩集の方のThe Coral Seaを片手に聴きたいですね。

My Bloody Valentine (Remaster)

いわゆるシューゲイザー(ShoeGazer)なバンドの代表格でもあるMy Bloody Valentine(通称ブラメリ)。 もう一方の雄であるジーザス&メリー・チェインは来日はするわ、紙ジャケでリイシューされるわで再び盛り上がってますが、何とブラメリにも動きが! Lovelessが出たのが1991年の年末。それから15年、マイブラがレコーディングしているらしい、ライブをやるらしい、新作の準備が終わったらしいetc, etcという噂は日常茶飯事。音楽雑誌はネタが尽きたらマイブラかシド・バレットの噂でお茶を濁す状態が続いてましたが、今度こそ本物。 まず最初は(たった)2枚しかないオリジナル・アルバムのリマスター再発。 本国英国では9月1日発売。 ただ問題が2点。 一つはボーナス曲がないこと。1980年代末から1990年代初頭にかけロックを聴いていた人でマイブラのCD/LPを持っていない人はまずいないと思われる。果たしてリマスターということだけでまた買い直すのか?まぁマイブラの場合、音が格段に良くなるということであれば、買い直してもいいなと思いますが。 もう一つは幻のコンピレーションは今回も出ないということ。 彼らの場合、シングルやミニ・アルバムがうじゃうじゃ出ていて、しかもそれらはアルバムにひけを取らないものが多い。 なので、実はマイブラの場合はアルバムだけでは不十分。シングルだけ、ミニアルバムだけの名曲だけ集めても凄いコンピが出来るのだが。ボクも全シングル、ミニアルバムを持っているワケではないので、最低限「Strawberry Wine」「Glider」「Tremolo」あたりをぶち込んだ編集盤が欲しいんですよね。 とりあえずケビン・シールズ関係のレコードは今年の夏は3枚出るので、マイブラ飢餓状態が17年続いてるNW青少年はやっと溜飲を下げることができます。 あれ3枚? Isn't Anything と Loveless と もう一枚は次のエントリーで

ロックンロール

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今日、電車の中でこんな Tシャツ を着ている人がいた。 ゼップのTシャツなんだけど、何の曲を演奏しているところなのか一目瞭然。あの名曲「ロックンロール」だぜ!! 格好良い、格好良過ぎる。 カタカナで「ロックンロール」(笑 もしかして、バックプリントで「黒犬」とか入っていないか? そういえば昔、「フェラーリ」と書かれた赤いツナギを着たドリフト小僧を見かけたような気がするが(爆 あれにインスピレーションを受けたんだろうか!? キッスなんかが「車岩石都市」なんて入ったTシャツを作ればウケるかもしれないな。 でも今のマイブーム的にはBlue Oyster Cult に「死神」、絵柄はもちろんカウベル! が欲しいです。

Where's davelewisandhismusic.com

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元Andwellaで2004年には奇跡の来日を果たし和久井さんはじめとする東京Andwellaをバックに感動的なライブを繰り広げてくれたDave Lewis。 (詳しくは こちら ) その後、マネージャーのキャロライン・ベル嬢(ホアキン・コルテスのマネージメントなどもしていたそう)と結婚し・・・というところまで知っていたのですが、久し振りに彼のサイトをチェックしたところ、ドメインが失効してました。 今はhttp://www.davelewisandhismusic.com/にアクセスするとNetwork Solutionsのページに飛ばされてしまい、サイトを見る事ができません。 7月4日で失効しているので、キャリー、手続きを忘れていたのかも。 (ちなみにGoogleキャッシュは こんな感じ ) とにかくドメインが失効しているのでメールしたくても届きません(泣 MySpaceの方はこのところアクセスがないみたいだし。 昔、キャリーが別ドメインから送ってくれたメールがあるはずなのでそれを探してメールしてみるか、MySpaceでメッセージを送っておくか。 たぶん、ダブリン界隈のギグ情報を調べれば健在なことは確かめられるんでしょうが。でもちょっと心配でもあります。

Last.fm

先週末に Last.fm がリニューアルをしたらしい。 これまでのLast.fmは、どことなくもっさりした動作、痒いところに手が届かない微妙な詰めの甘さが見られ、面白いし便利なんだけど今一つ踏み込んで使う気になれなかった。 iPod やiTunesでのプレイ履歴をもとに、トラックリストを表示するウィジェットなんかは、ボク自身もあちこちに貼付けているけど(例えばこのページの左サ イド)、レビューとかコメントとかイベントリストとか、書き始めてはみたけど使い勝手の悪さが敷居になって三日坊主で終わっちゃったり。 今回のリニューアルで自身のプロフィールを軸に、音楽SNSの本領発揮という感じで使い込んでいけそう。 日本ではなかなか離陸できないMySpaceなんかよりも、よほど草の根的なコミュニケーションの繋がりが期待できそう。 し かし、こうして自分のライブラリとかトップリストとかを見せつけられると、人生観そのものまで露にされるようでちょっと恥ずかしいね。自分のトップ10を 見ても、あぁこんなもんだろうなロックだなというリストだが、もしリストの上位にキャンディーズとか松田聖子とか、日本のフォーク歌謡とかが入ってたりし たら死ぬ程恥ずかしいと思うぞ。

Live at The BBC / Maria McKee

ちょっと前に出ていたマリア・マッキーのライブ。 ここ数年、スタジオ作の合間に過去のライブや最近のライブなどほぼ毎年何かしら出しているが、このライブは1991年マンチェスター大学と1993年ケンブリッジ、ともに英国でのライブ。 ソロになったばかりの時期なので、音の方はローン・ジャスティス〜ソロ2作目までのあの感じ。 ジャケット写真も若く美しい。 全19曲。CDの規格いっぱいに曲と熱気を詰め込んだようです。 できれば2枚組になってもいいので、それぞれのライブのコンプリートを聴きたいです。ローン・ジャスティス/マリア・マッキーファンとしては。彼女のサウンドと声が聴ければそれでOKですから。 選曲はローン・ジャスティスから(当時)出たばかりの2ndソロまでまんべんなく。 たぶん来日公演もこのようなパワフルなものだったのだろうなと、せっかくのライブを見逃したことが返す返すも残念でなりません。 考えてみれば、彼女のような熱いボーカルを聴かせてくれるシンガーって最近出てないものなぁ。 ついキャシー・マクドナルドの新作をiTMSで買ってしまったり(これも良かった)、リン・ケアリーのママ・ライオンを血眼で探したり(ライオンにおっぱいのジャケが欲しい!)、金子マリさんのライブに行きそびれたり、YouTubeで誰も知らないような南部の素人ブルースシンガーを見つけて喜んだりしています。

iPodの悪魔

iPodを曲シャッフルモードで聴いていると、絶妙な選曲をしてくれることがままあり、どういうロジックでシャッフルしているのか不思議でならなかった。 が、今日は確信したね。これは絶対中に誰かが入っている。マクスウェルの悪魔ならぬiPodの悪魔が。 Elvisの「Gentle On My Mind」。スワンプ時代のエルビスを聴きながら、「おぉー、やっぱこの頃のエルビスはロックだったなぁ」と感慨に耽った次の曲が・・ Paul Simonの「 Graceland 」。 このiPodには145GB、曲にして約30,000曲が入っている。 それが、よりよって、この2曲が連続することなんてあるのか。 もう、歌詞まで読み取って、「エルビスだったからグレイスランド繋がりで次はポール・サイモンね」と下手なDJ顔負けの選曲しちゃうんだもんなぁ、iPod。

Pacific Ocean Blue

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ビーチ・ボーイズのDennis Wilson。 ウィルソン兄弟含めたBB5の中で最も無邪気でナイーブで、そして唯一本物のサーファーだったデニス。 マリナ・デル・レイの海中に消えて30年以上。でも未だ多くのファンから人気を集めていたが、唯一のソロ作は一度だけCD化されてその後ずっと廃盤状態。 が、今年になってその「Pacific Ocean Blue」がリイシュー!! これは事件ですね。もう今年のリイシューベスト10のトップは決まりって感じ。 しかも幻のソロ2nd作(ブートは出てたけど)Bambooとのカップリング!! いやぁ、参ったなぁこれは。 US盤は先月出ているので、US盤にしようか日本盤にしようかさんざん逡巡。結局、日本盤にしてしまいました。届くのは今月末。 UNCUT誌のリイシュー盤レビューでも大きく、見開き2ページで大々的にフィーチャーされてまして、評価は当然五つ星(つまり最高)。 やはり判っている奴は判っているんだなぁ。