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Space Ritual / Hawkwind

ほぉ、ホークウィンドのSpace Ritualのコレクターズ・エディション。 少し前に出たリマスター(ボーナス3曲追加)盤にさらにDVDを1枚追加だ! DVDの方はライブ映像の他にSilver MachineのPV(!)などを収録。 お値段はちょっと張るけど、これはそそられますねぇ。 当時(1973年頃)はいちおう英国のプログレバンドというくくられ方をしてまして、でも話を聞いたり写真を見たり音を聴いてみると、それは違うぞと(笑 まぁ確かに当時のジャンル分けからすればプログレなんだけど(だってソフトマシンだってプログレだったから)、そのヘンテコ度合いは並外れてましたからね。 ステージ上では裸にペインティングを施したダンサーが踊りまくっているとか、メンバーにSF作家がいるとか、写真を見ればみんなぶっ飛んだヒッピーみたいだし。あ、みたいというか、実際ぶっ飛んだヒッピーなんだけど。 音もかなりヘンテコ。なんつうか問答無用の高揚感というか、スィングしないヘビーロックがぐちょぐちょになっているような。でもたまにポップなところもあって。だってSilver Machineが全英3位だっけ? そういえば、初めて携帯を持ったとき、留守電の案内音をSilver Machineにしてました。 Live '79収録の爆発しちゃうバージョン(笑 ”ただいま留守にしています。爆発音に続けてメッセージをお残しください・・・シルバーマシーン♪♪・・ドッカァーン”  まぁいいや、プログレバンドであり、やたらパワフルなヒッピーバンドであり、最後のサイケバンドであり、そして多分ヘビーメタルの元祖でもあるHawkwindの誰もが認める最高傑作。しかもDVD付き。 とりあえず予約だけは・・・あ、PALのDVDだから日本盤発売を待つしかないのか・・

Willy DeVille

Willy DeVilleって誰? ニューヨー・パンクの時代に活躍していたMink DeVilleというバンドがありましたが、そのフロント・マンを努めていたのがWilly DeVille。 スプリングスティーンのフォロワー的な人はけっこう数も多いし、まんまフォローしただけの人なら日本には数多いけど(笑)、Willy DeVilleという人はスプリングスティーンの描く裏ストリートの、もう一本裏のストリートに根付いた音楽。とでも言えばいいんでしょうかね。 ソウル、ラテン、カントリー、R&BそれにR&R。音楽的にはこれらがごちゃ混ぜになりながら、常に一本筋の通ったストーリーを歌うウィリー・デヴィル。 なかなかCDも手に入りずらく、出た瞬間に買っておかないと後で悔しい思いをします。ここ10年くらいはニュー・オーリンズ在住でますますその音に触れる機会が減っていて、数少ないCDを取っ替え引っ替え聴き続けています。ウォーレン・ジヴォンよりは肉体派、でも知的レベルは同じ・・と表現すればどんな音楽か判ってもらえるかなぁ。 例えばBackstreets Of Desire収録のHey Joe! ジミヘンで有名ではあるけれど、それ以前のR&Rの歴史の中でパブリック・ドメイン的に歌い継がれて来たアウトローな歌ですが、これをラテンなアレンジしたヘンテコな曲に料理してます。で、そのヘンテコ振りが今のニューヨークとか、もしかしたらパリかな、そうした無国籍都市の裏側を想像させてくれるんですよね。 とにかく新品でも中古でもCDなりLPを見つけたら是非とも買って耳を傾ける価値のあるアーティストです。

少年ナイフ

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少年ナイフ の Apple Store Ginza のインストア・ライブを観てきました。 新作「 fun!fun!fun! 」のプロモーションを兼ねてのミニ・ライブでしたが、実は生少年ナイフは初めてでして、いろいろ発見がありましたね。 7月12日は「ないふの日」なんだそうで。それは初めて知りました(笑 で、今年は新作の発売とないふの日と合わせて国内ミニツアーを敢行するそうです。関東では7月14日の渋谷クアトロ。あとはフジロックにも出演するし、結成25年、レコードレビュー(国内)15年経った今も現役バリバリです。 新作からも何曲か披露してくれて、特に「ラモーンズ・フォーエバー」は曲名そのまんまの内容ですが、結構お気に入りになりそうです。 ボクは銀座到着が遅れてしまってライブ途中から観始めたんですが、最初の方では「Top Of The World」も演奏したそうです。 でも、この曲はたしかマイクロソフトのCMでも使われていたはず。アップルストアで演奏しちゃっていいんですかね(笑 80年代は大阪のインディー・バンドして有名で、その後英米でブレーク。ボクもグランジ経由でその音を初めて聴いて、日本でもこんなに肩の力の抜けたパンクバンドがいるのかと驚いた記憶があります。 どうしても、日本のパンク、インディーって「俺たちゃパンクやるんだ!」「パンクはこうでなければ!」と肩肘張ってるのが多くて、表現形態としてパンクになったというよりパンクやる為にバンドやってんじゃないかと思うのが多くて。 たぶん、音楽というかロックに関する知識、体験、情報量が少ないままパンクバンド始めちゃった人が多いのではないでしょうかね。パンクを自称しつつ歌詞もメロディもメンタリティも歌謡曲なのはが丸見えで。 その中でも少年ナイフは数少ない身も心もロックな人たちということが、音を聞いていると良く判ります。

Five Guys of The Faces

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Ronnieを観たばかりのせいか、ここんとこ頭の中ではフェイセズばかり鳴っていて、それはそれで困らないのだけど(笑 英国ならフェイセズ、米国ならJ.ガイルズ・バンドといったチンピラ系バンドが大好きでして。 この分野はストーンズという大御所がいるので、フェイセズだと「ストーンズの弟分」とか、J.ガイルズなら「アメリカのストーンズ」とか、どうしてもストーンズと比較されて語られがちだけど、どっちもB級なところを敢えて極めようという潔さがストーンズとの決定的な違いで、それが堪らなく格好良いんですよ。 プロテストソングっぽい「Gimme Shelter」、あるいは「Time Waits For No One」などなど、ストーンズってたぶんミック・ジャガーの趣味なのだろうけど、気取ったというか格調高いとか、お上品っぽいところがあるけど、フェイセズにしろJ.ガイルズにしろそういう路線は絶対やらない。人生を歌ったとしてもせいぜい「 Ooh-La-La 」(笑 結局これは「音楽は音楽だ」と捉えるか、「音楽もビジネスだ」と捉えるかの違いなんでしょうね。 そういえば、キースがロンドンのクラブでナンパに成功し彼女の家へ付いて行ったら・・・それは実はウッディーの奥さんで家の地下ではミックとウッディーがせっせとレコーディング中だったなんて話を思い出しました。根っから不良のキースと根っから真面目なミック、どっちとも仲良くなれるウッディー。あー、またこの三人の絡みが観たい。

Bird Song Cafe

中目黒のロックバー、 Bird Song Cafe で久々の一杯。 マスターとは遊ぶ場所が似ているらしく、あちこちで年に数回はお会いしているのでご無沙汰している感じはなかったのだけど、どうも二年振りらしい(笑 店の名前から判るとおり(DeadのBird Songから取っているのですね。ここは昔自由が丘にあったBird Song Cafeの名前を引き継いでいるお店で、その自由が丘のお店のマスターがデッド・フリークだったので)、英米のアーシーなロックから何からいろいろ。肩こらず選曲してくれるのでとても居心地が良いのですね。 今回行ったときも順番待ちリストにはDave Lewis, Frankie Miller, Todd Rundgren という面々が並んでまして。しかも、客の名前と顔と音楽の好みをちゃんと把握してくれるので、二回目以降はジャストな選曲をしてくれるはずです。 ボクもしばらく振りにマスターと東横線内で逢った時に「そうそう、フランキー・ミラーの新しいので出てますよ、トニー・ジョー・ホワイトも出てますよ、トニー・ジョーなんか来日もしちゃうんですから」と言われてびっくり仰天した経験があります。そこまで憶えているものなのかと。 ここはほぼ開店時から通ってました。Dave Lweisのライブの報告もここで自慢したんだっけ。あれからもう4年かぁ。