Foghat 4th

1974年にはもう1枚、アルバムを出しています。
これがその「Rock And Roll Outlaws」。
たぶん、これは彼等の大きな転機になったアルバムでしょう。

まず、プロデューサーがNick Jamesonに変わりました。プロデューサー、エンジニアとして大きな実績がある人ではありませんが、音楽的な趣味嗜好がバンドと一致していたこと、年齢的にも近しいこともあり、その後バンドのメンバーになったりしながらFoghatのプロデュースを続けていくことになります。

そして音も変わりました。最初の2枚はひたすらソリッドでハードなブギーを演奏していたのが、この頃から「Dreamer」のようなポップな曲が出てきたり、ミドルテンポ、スローテンポのバラードなども演奏するようになりました。
たしかに当時はごりごりのハードロックなどより、ドゥービー・ブラザースとかクイーンなど乾いたハードロック、ちょっとポップなハードロックの方が売れるようになっていましたから、その辺を意識したのだと思います。

結局その方向性の微修正が尾を引き、80年代以降はパンク/NWの音に慣れたリスナーから典型的なオールドウェイブのようにみなされ、人気ちょう落に繋がったような気がします。あのままソリッド・ハード・ブギ・バンドを維持し続けていれば、全く別なリスペクトを得られたのになぁと、今になれば思います。
 


← Rock And Roll Outlawsの裏ジャケ写真

パンタロン、ぎんぎらジャケット、長髪、意味のない腰の拳銃。
70年代前半的な、ロックスター的コンテキストでは「格好よい」。ワーキングクラス的センスでみれば「俺もああなりてぇ」
パンク/NW以降のセンスでみれば
「ださい」「頭悪そう」
でもそんなこんなも飲み込んで、売れる為の努力をしながら音楽としてのブギ、ハードロックの格好良さをも追求していたこの頃のフォガットが大好きなんですけどね。

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