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2月, 2008の投稿を表示しています

Dr. Feelgood

これもパンクかと問われれば、厳密にはパンクじゃないけどアチチュードの面では限りなくパンクに近いパブロック。 フィールグッズ登場時とパンク勃興は微妙に重なっているので、フィールグッズが何者なのかちょい誤解があったりしましたが。パンク登場以前のブリティッシュ・ロックの最新かつ最良の部分ということで、よいのかな? しかし、ウィルコ・ジョンソン(笑 こういうギターを浴びる程聴いてしまうと、もうギタリストなんてのはウィルコ・ジョンソンとポール・コゾフさえいれば充分という気がしてしまいます。

Tom Robinson Band

Policeがパンクのフリしたプログレバンドだったように、Tom Robinson Bandのように普通のB級ハードロックバンドもパンクのどさくさに紛れてデビューしてました。 ポリスはボクみたいなパンク原理主義少年達からは毛嫌いされていたけど、TRBの方はまぁいいかという感じ。というか、こういうのもありだよねと許されてましたね。それはやはり社会性あるメッセージとシンプルな歌詞のせいで、音はともかくアチチュードはパンクだよねとみんな感じていたんでしょうね。 2-4-6-8 Motorway Don't Take No for an Answer Right On Sister Long Hot Summer Power in the Dakness 等々、一緒に口ずさめる歌も多数。 なんかパンク期のオアシスみたいだ。

Dedicated

本日、実家でのLP→MP3リッピングで最も盛り上がった1枚。 コステロの「Ship Of Fools」なんていかにもな曲もだが、特にお気に入りなのがWarren Zevon & David Lindleyによる「Casey Jones」 これを大音量で聴くのは快感以外の何者でもないですね。

Bird Song Cafe

中目黒のロック・バー「 Bird Song Cafe 」が開店4周年。 記念パーティをずっとやっていたらしいんですが、どうもタイミングが合わず。 どうもご無沙汰してしまっていかん。 しかしもう4年かぁ。 ボクはデイブ・ルイスの日本ツアー打ち上げに誘われ、おまけに二日目のライブではわざわざボクのためにSaint Bartholomewを歌ってもらうという光栄に預かっていたのでした。 ちょうどその前後にこの「 Bird Song Cafe 」も開店したのでした。 店名の由来は、実際にマスターに伺うのが良いと思うんですが、ネタを明かせばGrateful DeadのBord Song。 DeadがJanisのことを歌った曲・・・なんともサンフランシスコですねぇ。 もう少しして落ち着いたら、また顔を出してみよう。

Neville Brothers

ネビル・ブラザースがTV番組用に収録した1989年のライブ。 地元ニュー・オーリンズはストーリーヴィルの会場に、ネビルスゆかりのアーティスト(ミュージシャンだけじゃないのがポイント)を迎えて14曲。 ジョン・ハイアット デニス・クエイド(俳優) ボニー・レイット(あちこち顔を出す) グレッグ・オールマン(何度も顔を出し、Midnight Riderもキメる) バックウィート・ザディコ ディキシー・カップス などのその筋によっては超豪華ゲストですからね。 日本でもNHKで放映されたことがあったかと思います。 で、無事DVD化されていたんですね、気がつかなかった。 前半はロック系の人脈で、それがシスター・ローザを挟んで後半はルイジアナの黒い世界へという構成も素晴らしく、ビデオデッキが壊れるほど観ましたもんね(それは言い過ぎ とにかくこの伝説的ライブ、1時間で終わってしまうのが持ったなく、もしコンプリート版があれば是非とも出して欲しかったのですが、TV向けライブというとで本当にこれだけだったのかしれなませんね、あー勿体ない。 そうそうニューオーリンズの観衆もノリノリ。ネビルズとバックウィートの共演なんて好きな人なら感涙モノだと思うんですが、バックウィートの歌う「Ya-Ya」、ディキシー・カップスの歌う「Brother John/Iko Iko」に興奮しノリノリで踊りまくるお姉さんたちが素晴らしい。もうスワンプのノリが身体の芯まで染み込んでいるんでしょうね。 もしタイムマシンがあれば体験してみたいライブの一つです。

June 4, 1976

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1976年の6月4日。Sex Pistolsがマンチェスターでは初めてのギグ。 主催はハワード・デヴォートとピート・シェリーのバズコックス頭痛持ちコンビ。 観客数は諸説あるが40人前後。 しかし、その観客の中にいたのは、Factoryレーベルを興すことになるトニー・ウィルソン、Factoryのハウスプロデューサになるマーティン・ハネット、スミスで80年代を風靡するモリッシー、自称英国パンク10人衆(だっけ?)のミック・ハックネル、英国一性格の悪い男マーク・E・スミス。 それとピーター・フックとバーナード・サムナー。 「種は蒔かれた」としか言いようのない夜だったに違いない。 この後からマッドチェスターまでについては日本でも2003年に公開されたマイケル・ウィンターボトムの「24 Hour Party People」で追体験できるが、その24 Hour...の前半はイアン・カーティスの自死までがリアルに描かれている。 そして昨年、写真家のアントン・コービンが初監督した映画が「Control」。Joy DivisionとIan Curtisに焦点が絞られている辺り、24 Hour..よりさらに切実感が増しているのではないかと期待。 3月からシネマ・ライズで上映開始。絶対観なくては。 関心空間: 24 Hour Party People

John 'Speedy' Keen

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えっと、1/16のMacworldに絡めた Thunderclap Newmanに関するエントリー で、John 'Speedy' Keenに関して、"もう少し活動を続ければパブロック〜NWの流れにも乗れたんでしょうけどそれも叶わず" と書いてしまいました。 ちょっと舌足らずだったかもしれないので、補足。 まずJohnny Thunders & The Heartbreakersのデビュー作、「L.A.M.F.」をプロデュースしてます。 Tracksレーベルでの制作なので、それでJohn Keenがプロデュースを担当したみたいですね。 ジョニー・サンダース本人はジョン・キーンのプロデュースにはっきり「不満だった」と言っているみたいですが、でも天下の「L.A.M.F.」のプロデューサーという事実に変わりはありません。 L.A.M.F. (Like A Mother Fxxker)はドールズ(=グラム)〜ハートブレイカーズ(=パンク)と常に異端でありつづけたジョニー・サンダーズが初めて主導権を得て結成したバンド。 Chinese Rock, Born To Loose, All By Myselfといった傑作ロックンロールが並び、ルックス的にも最高。 ジョニー・サンダーズはいわばロックンロール・ジャンキー。本人の自覚としてはロックンロール以外の何者でもないのだろうけど、時代と環境が彼をグラムやパンクの異端児にしてしまった気がします。 ただ人生の最後を過ごしたニュー・オーリンズ時代は音楽的には幸福だったみたいで、それが何より。 John Keenは、モーターヘッドのデビュー作もプロデュースしています。 これはチズウィックがパンク〜NWのどさくさに紛れて世に出したとした思えないんですが、おそらくパブサーキットで「仕事が早くて、安くて、スケジュールが空いている奴!」を探したら、たまたまjonn Keenが居た・・・という感じだったんじゃないですかね。 でもやはり、この偉大なハードロックバンドのデビュー作のプロデューサというのは評価しなければ。 ハートブレイカーズにしろ、モーターヘッドにしろ、レーベル繋がりでデビュー作をプロデュースを担当するもそれ以降は声がかからない・・・というのはやはり相性でしょうね。 このエントリーを書く為に、彼

Blue Oyster Cult

夢を見た・・・ 大学生から社会人にかけ体験してきたようなワイルドでノーティーな人生をちょっと醒めた目で見る第三者的に追体験したような夢。 夢なのでストーリーがある訳でもなし、インパクトのある断片的エピソードが次から次へとジェットコースター的に出てきたが、最後はある女性から、そんな生活をも肯定的に赦してもらい泣いているところで目が覚めた。 実際に泣いていた。ここ数ヶ月、精神的にも自覚する程の不安定さだったが、その不安定さ、その根本にある自身のいい加減さなども霧散し、なんか根拠無く安心したような気がする。 で、ブルー・オイスター・カルト。 夢の中でのワイルドな生活のかなりの部分は、フォガットあるいはブルー・オイスター・カルトのメンバーとして(笑 フォガットのメンバーとしてベース(なぜかベース)をぶっ壊したり、グルーピー(当然ブロンド。だけど年増)とステージ上でメルアドの交換したり。 BOCとしてギター弾きながら5人でBorn To Be Wildも歌ったぞ。あ、誰かにケツを狙われていて難儀したな(笑 まぁそんなこんなで自分的Sin and Salvationな夢を見た。 しかし、何で俺の場合はFoghatとBlue Oyster Cultなんだ!? こういうトリップしたような、暗喩が含まれるような夢の場合、例えば ・ジョン・レノンと飲んだくれながらも何か教訓になる言葉をもらう  とか ・キースとビル・ワイマンの軟派仲間に入れてもらっておいしい処をいただく  とか ・ディランのバンドで(人生を)続けることの重要さを教えてもらう といった、それなり格調ある夢になるんじゃないのか? そこまでいかなくとも、所謂賢人から啓示を受けるとか、偉人からインスピレーションを得るとか、普通はそんな、意味のある夢なんじゃないでしょうかね? それが何の因果でワシはフォガットとしてギターぶっ壊したり、BOCとしてケツを気にしながら「ワイルドで行こう」をガナったりといった夢になるんだろうか。 あ、まぁ結局そういう人生だったということか。それならそれで、FoghatにBlue Oyster Cult、身に余る光栄です。これがKissとAsiaだったりするととますます気が滅入る(笑 こんな夢とのシンクロニシティか、BOCの1978年のライブ「暗黒の狂宴」が、大量ボーナス投入、DVDおまけ付きという殿様

American Boy & Girl

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ニューヨークのSSWガーランド・ジェフリーズ(Garland Jeffreys)の1979年発表の4作目。 前年の「One-Eyed Jack」、Epicに移籍してからの「Escape Artist」(1981年)と合わせ、彼の最初のピークを成す傑作アルバム。 アナログ時代は全曲解説できるぜ! ってくらい聴きまくったアルバムなんですが、なにせCDが出ていないようで、今年の正月はこいつをLPからリッピングするのが目的で帰省しました(笑 今では知る人ぞ知るという感じのGarland Jeffreysですが、この人は60年代末からNYCでアーティストとして活動していたようで、ジョン・ケイルとかルー・リードとかを聴いていると自然とこの人の名前に巡り会う事にもなります(笑 とはいえ、あっち系の恐ろしい人ではなく、SSW/ロッカー系の判り易い音楽と社会的なメッセージを持った人ですね。 この「American Boy & Girl」、ジャケット写真にはアフロ/ヒスパニック系の少年とその恋人と思われる白人少女が使われています。NYCに限らず80年代以降のアメリカの都市部ならどこにでも普通にいる「祝福されない」カップルです。(年代、地域を問わず「祝福されない」とも言えますが) ちなみに、ジャケットの裏側にはガーランド・ジェフリーズからこの二人に向けた"Please Don't You Let Me Down"というメセージがプリントされています。 また、このアルバムにはもしかしたら彼の最大のヒットかもしれない「Matador」が収録されてます。でもその曲すらも埋没しかねくらいの名曲揃い。基本的にはロックにジャンルされるんですが、レゲェとかパンクとかの影響が濃厚な、早過ぎたミクスチャーロック。 たぶん、今年2008年にはもう一度再発・・・されて欲しいなぁ。 というのは、2007年にEpicで出した「Escape Artist」と「Guts of Love」がボーナス付きで再発されているんですよね。 A&Mでのアルバムは今まで放置されているので、Epic分で盛り上がったところで是非A&M分もと期待したいのですが。 特に「Escape Artist」はバックを(グラハム・パーカーの)Rumourや(スプリングスティーンの)E-ストリートバ