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5月, 2007の投稿を表示しています

ムーディ勝山

土曜の午後の昼下がり、ぼけっとTVを眺めていたら、突然非日常の世界へ引きずり込まれてしまった。 引きずり込んだのは ムーディ勝山 。 なっ何なんだ、この芸は。 60/70年代ムード歌謡歌手のルックスはまぁ分かる。 ベタなメロディもまぁ分かる。 まるで意味不明というか意味なんかない歌詞もまぁ分かる。 で、これが合わさって得体の知れない正体不明のパワーになっている。 最近は日常の続きみたいな、自称「芸」ばかりでとても相手にしてられないけど、こういう一発で人を非日常のハレの世界へ引っ張って行ってくれるのは好きだなぁ。一発屋で終わらず末永く意味不明な芸を続けて欲しいものです。 今日、一番ウケたのは「ムード俳句」。季語の代わりに「ムード」を入れるんだそうで。  鳴かぬなら  ムードを出せよ  ホトトギス ムードってそういうことかよ!  

アルフレード・ポニッスィ

「 日本におけるイタリア 」というキャンペーンが展開されていて、六本木ヒルズでもいろいろイベントがあったみたいです。 たまたまアリーナを通りかかったら、フリー・ジャズが!? しかもサックス! これはと思いさらに耳を傾けると、なんかスィングするスティーブ・レイシーのよう。時間もなくてゆっくり聴けませんでしたが、まさかギヒルズのアリーナでフリーを聴けるとは。 で、帰宅してから調べたら、このサックス奏者の名前はアルフレード・ポニッスィでイタリア人。しかもですね、この人は再結成Arti Mestieriにも参加しているお方。 それほどコアなプログレマニアでもないので、Arti Mestieriの名前は知っていていもそれが再結成したとか、来日までしているとは全く知りませんでした、お恥ずかしい。 しかし、ギヒルズの休日真っ昼間に、伝説のユーロプログレバンドの(再結成後とはいえ)メンバーが、それもかなりフリー気味の演奏を繰り広げているとは、思いもよりませんでした。 ヨーロッパでのフリージャズというと、ドイツかイギリスか、少し拡げてもフランスまで。イタリアのジャズと言われても正直誰がいたっけなぁという感じですが、考えてみればもうEUとして一緒になっちゃってるし、イタリアンプログレもその手の音を感じさせるものだったし、意外とボクが知らないだけで、凄いミージシャンもいっぱいいるんでしょうね。

Black Sabbath Vol.4

歴戦の正しいロック者、ヘビメタ者として言わせてもらえばサバスの最高傑作は誰が何と言おうと絶対Vol.4である。 というのはもはや疑いようのない事実として定着しつつありますね。 ガリガリバリバリしたギター、重いサウンド、これぞ本当のヘビメタ。ちょっと外したところも逆に良いなと思ってしまうし。 こないだ六本木のEstnationでロックTシャツを見つけまして、まぁEstnationなので値段は軽く5桁。サバスの程度の良い中古LPよりよほど高価ななのがなんとも(笑 オジー在籍時の全CDを買うより高いじゃん。 胸にいわゆるロック名盤がプリントされているのだけど、サバスだけはなぜかMaster Of Reality。悪いアルバムではないけどなんでVol.4じゃないのさ。 と思いつつ、値札を見ると・・・他のアーチストのTシャツより何故か値段が100円安い(笑 Estnationにはサバスとヘビメタが分かっている店員さんがいるとみた。

Riot City Blues

今さらですが、Primal ScreamのRiot City Bluesとはこういうアルバムだったのかと、ようやく気がつきました。 以前別のところで” ロックンロールの歴史をサイケ感覚と気持ち良さをキーワードになぞり直し、勢い余って追い越してしまったプライマル・スクリーム ”と表したことがあるけど、このアルバムはそれを1枚でやってしまったのですね。 Dollsあり、Stonesあり、WhoもあればRoxyまで。現在の感覚での気持ち良さ、グルーブ感とボビー流のスピリッツがドンピシャリという感じですね。たしかにこりゃいい良いや。

しなきゃよかった再結成

Uncut に載っていた最悪の再結成ベスト10。  バンド名(再結成年) ファンの願望度/伝説へのダメージ度 Sex Pisols (1996年) ★★★/★★★★★ Hapy Mondays (1999年) ★★/★★★★ Velvet Underground (1992年) ★★★★/★★★ The Beatles (1995年) ★★/★★★ The Jacksons (1989年) ★/★★★ The Doors (2002年) ★/★★★★★ The New York Dolls (2004年) ★★★/★★ The Magic Band (2003年) ★/★★ Queen (2005年) ★★/★★★★ OS Mutantes (2006年) ★★★★/★ どうでしょうかね? ピストルズのはジョン・ライドンも狙っての再結成だし、Dollsも映画を観ちゃうとあれはあれで思い入れもあるし。 Magic Bandは隊長がいないという点を除けば別に悪い再結成でもなかったし。 個人的なワースト再結成を挙げると Eagles Cream Fleetwood Mac Jane's Addiction といったあたりかな。

Ian Wallace

Uncutで初めて知ったのですが、2月にイアン・ウォーレスが亡くなっていたんですね。 King CrimsonのIslandsとEarthboundでドラムを担当していたことで、プログレ系ドラマーと思われがちですが、実はR&B/ファンキー系のドラムの方が得意。 Earthboundで聴けるUSAツアーの最中にボズ・バレル(あ、ボズも既に故人・・)やメル・コリンズともども御大ロバート・フリップに反旗を翻し、ブルースを弾けないフリップ尻目にブルースジャムセッションに突入したりで結局はニュー・オーリンズでフリップからクビを言い渡される。 で、そのニュー・オーリンズでアレクシス・コーナーと組んだのがSnape。アルバム名は「Accidentally Born In New Orleans」。タイトルそのまんまですが。 その後は米国西海岸でセッション・ドラマーとして活動してましたね。デビッド・リンドレーとかボブ・ディランとか。あのイアン・ウォーレスが・・と当時は思ったけど、まぁどちらかというとこっち系の方の音が水に合うというか、そういう資質の人だったのでしょう。 資質と言えば、やはりどうもクビになりやすい性格の人でもあったようで、本人自ら「ディランに二度クビにされた唯一のミュージシャン」と自嘲してたらしいですね。そう、ディラン初来日時のドラマーでもあったワケですが、イアン・ウォーレス目当てにディランのライブに行ったコアなクリムゾン・ファンなんてのも居たんでしょうね。 ともあれ、ボズに続きイアン・ウォーレスも鬼籍に入り、古いブリティッシュ・ロックの重要人物ばかりか名傍役達もだんだん居なくなっていくようです。