Willy DeVille


Willy DeVilleって誰?
ニューヨー・パンクの時代に活躍していたMink DeVilleというバンドがありましたが、そのフロント・マンを努めていたのがWilly DeVille。

スプリングスティーンのフォロワー的な人はけっこう数も多いし、まんまフォローしただけの人なら日本には数多いけど(笑)、Willy DeVilleという人はスプリングスティーンの描く裏ストリートの、もう一本裏のストリートに根付いた音楽。とでも言えばいいんでしょうかね。

ソウル、ラテン、カントリー、R&BそれにR&R。音楽的にはこれらがごちゃ混ぜになりながら、常に一本筋の通ったストーリーを歌うウィリー・デヴィル。
なかなかCDも手に入りずらく、出た瞬間に買っておかないと後で悔しい思いをします。ここ10年くらいはニュー・オーリンズ在住でますますその音に触れる機会が減っていて、数少ないCDを取っ替え引っ替え聴き続けています。ウォーレン・ジヴォンよりは肉体派、でも知的レベルは同じ・・と表現すればどんな音楽か判ってもらえるかなぁ。

例えばBackstreets Of Desire収録のHey Joe!
ジミヘンで有名ではあるけれど、それ以前のR&Rの歴史の中でパブリック・ドメイン的に歌い継がれて来たアウトローな歌ですが、これをラテンなアレンジしたヘンテコな曲に料理してます。で、そのヘンテコ振りが今のニューヨークとか、もしかしたらパリかな、そうした無国籍都市の裏側を想像させてくれるんですよね。
とにかく新品でも中古でもCDなりLPを見つけたら是非とも買って耳を傾ける価値のあるアーティストです。

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