twelve

パティ・スミスの新作「Twelve」。
”私のアイドルはジミ・ヘンドリクスとブライアン・ジョーンズとオスカー・ワイルド”という発言もあったパティが、そうしたアイドル達や同時代のミュージシャン、新しめの音楽までをカバーしたアルバムです。
例えばGimme Shelter。この曲を今この時代にパティが歌うとなると、どうしてもプロテスト・ソングの側面を期待しちゃいますが、ちょっと引いた感じでカバー。
単純に好きな曲をカバーしたというより、新しい解釈によりオリジナルに深い意味を与え、曲を歌を再生する作業の結果による12曲。往年のブライアン・フェリーのやり方に近いのかも。
さらに聴き込むとさらに別の発見がありそう。当分の間はヘビーローテーションで聴かなければ。

パティ自身によるライナーを読んでいたら、パティが初めてニール・ヤングの「Helpless」をいいなと思ったのは、ニール・ヤング主催のベネフィットコンサートで生ニールを聴いた時だそうで。やっぱりヒッピー的なものとは無関係な60年代を過ごしていたんですね。というより、たぶんそうしたものを憎悪していたんだろうなぁ。
しかし、パティ・スミスって1975年にメジャーデビューし、1979年のWaveでいったん引退。たった数年の活動で世界の価値観を変えてしまったんだよなぁ。それだけでも十分伝説なのに、60歳になった今も最前線にいるというのが凄いです。
また来日して欲しいものです。

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