Ian Wallace
Uncutで初めて知ったのですが、2月にイアン・ウォーレスが亡くなっていたんですね。
King CrimsonのIslandsとEarthboundでドラムを担当していたことで、プログレ系ドラマーと思われがちですが、実はR&B/ファンキー系のドラムの方が得意。
Earthboundで聴けるUSAツアーの最中にボズ・バレル(あ、ボズも既に故人・・)やメル・コリンズともども御大ロバート・フリップに反旗を翻し、ブルースを弾けないフリップ尻目にブルースジャムセッションに突入したりで結局はニュー・オーリンズでフリップからクビを言い渡される。
で、そのニュー・オーリンズでアレクシス・コーナーと組んだのがSnape。アルバム名は「Accidentally Born In New Orleans」。タイトルそのまんまですが。
その後は米国西海岸でセッション・ドラマーとして活動してましたね。デビッド・リンドレーとかボブ・ディランとか。あのイアン・ウォーレスが・・と当時は思ったけど、まぁどちらかというとこっち系の方の音が水に合うというか、そういう資質の人だったのでしょう。
資質と言えば、やはりどうもクビになりやすい性格の人でもあったようで、本人自ら「ディランに二度クビにされた唯一のミュージシャン」と自嘲してたらしいですね。そう、ディラン初来日時のドラマーでもあったワケですが、イアン・ウォーレス目当てにディランのライブに行ったコアなクリムゾン・ファンなんてのも居たんでしょうね。
ともあれ、ボズに続きイアン・ウォーレスも鬼籍に入り、古いブリティッシュ・ロックの重要人物ばかりか名傍役達もだんだん居なくなっていくようです。
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